003_習慣化1ヵ月プラン

前回は勉強開始前の準備に関する記事を書きました。
今回のテーマは【習慣化1ヵ月プラン】です。

「1週目」、「2・3週目」、「4週目」の3段階に分けて実施していきます。

習慣化1週目

今皆さんはどんな気持ちでしょうか?
「面倒くさい」「やりたくない」気持ちが強いかもしれません。

逆に初日は意外と「やる気に満ちて全然がんばれそう!」という気持ちの方もいるでしょう。

1週目は難しいことはやりません。
まずは1週間、以下のことを実行してください。

【仕事日】
仕事を終えて家に帰ったら、勉強机に向かい問題を1問解く

【休日】
朝のルーティンの最後の行動を終えたら、勉強机に向かい問題を1問解く

「これだけでいいの?」と思ったかもしれませんが、まずはハードルを下げましょう。

―例えばこんな経験はありませんか?

「毎日30問解くぞ!」と意気込んで勉強し始めたものの、2,3日後、急な残業や仕事のミスでやる気がなくなり、「今日は出来なかった」⇒「始めたばかりなのに」⇒「やっぱり続かない人間なんだ」と自分を責めてしまい最終的には何もしなくなった。

このように気合いで続けようとすると、自分の「やる気」に依存している為、行動がブレやすいです。
「いつもやらないこと」を継続するためには、習慣化して「当たり前にやること」に変えることが必要です。

習慣化テクニック『If then プラン』

人間は「〇〇したら△△する」というルールで行動します。
「お腹がすいたら」⇒「ご飯を食べる」など。

つまりこのルールに当てはめた行動は“脳的に”実行しやすいということです。
これは【If then プラン】という習慣化効果の高い方法です。

やり方は「If(もし)〇〇したら」の〇〇はいつも当たり前のようにやっていることを設定します。
そこに「then△△する」というやりたい行動を結びつけるという単純な方法です。

【ポイント】

Ifの〇〇には「何時から」という時間の区切りではなく「行動」を設定することです。
その「行動」は既に習慣化できている行動にしてください。

例えば、仕事日であれば「(If)仕事を終えたら」という行動であれば必ず当たり前に起こることですよね?

これに自分が習慣化したい行動を結びつけるのが【If then プラン】です。
「(If)の行動」の設定は、平日よりも休日の方が難しいでしょう。

休日は普段ずっとゴロゴロして過ごしている方もいるかと思います。
朝のルーティンが整っていない方にとっては当たり前の行動を見つけ出すこと自体が難しいかもしれません。

その場合、休日の朝のルーティンもこのIf then プランでルール化してみてください。
「朝目が覚めたら、カーテンを開けて歯を磨いて顔を洗う」
「顔を洗ったら、机に向かって勉強する。」など。

それも難しそうであれば、とりあえず「朝起きたら、すぐに勉強する」など、起きたタイミングで何も考えなくてもいいようなルールを設定しましょう。

ちなみに、このルールは「1問しか解いちゃいけない」ではありません。
1問解いたあと続けるのは自由です。

今まで、何かやらなきゃいけないことをやろうとしたとき、
「あー、重い腰が…ちょっとテレビ見てからにしよ~。」と言ってなかなか行動できなかった経験はありませんか?

でもそんな時でも「しょうがない!やるか~。」と立ち上がって行動に移してみると、意外とそのあとは途中でやめることなく最後まで出来てしまったなんて経験も逆にあると思います。

つまり最初のアクションさえ起こすことが出来れば想像より続けることが出来るわけです。

しかも目標を低く設定しておけば 「目標30問」で「5問」しか解けなかったときよりも、
「目標1問」で「5問」も解けたときの方が 同じ「5問」でも「目標1問」の方が達成感を得られます。

しかし、ここには注意点があります。

「できる!できる!」と初日から飛ばし過ぎるのは控えてください。
結果的に徐々にできなくなってしまってはモチベーションが下がるだけなので、
必ず「ちょっと物足りないな~」くらいでやめるようにしてください。(目安:今週は5~10分が限度)

「物足りない」が明日のやる気に繋がります。
1週目はまずウォーミングアップだと思って気軽に勉強してみましょう。

もしも、1日さぼってしまったという方は、「このレベルでできないのか…」と落ち込むかもしれませんが、必要以上に落ち込むことはやめましょう。

「やりたくない」、「面倒くさい」と思うことは正常です。
明日からまた続けられるように何が原因だったかを考えてみてください。

  • 1問でも続かなかったのであれば「机に向かうだけ」から実施してみてください。
  • 序盤に飛ばし過ぎてしまったのであればもう1度最初から始める気持ちで「1日1問」を実施してみてください。

私が示しているのは1つのやり方であり個人個人に合わせたやり方ではありません。
実践してみて自分に合ったレベルに調整してみてください。

習慣化2・3週目

すこし慣れてきたかころかと思いますが、まだ注意が必要です。
2・3週目は“徐々に”レベルを上げていきましょう。

ポイントは“徐々に”です。
先週勉強した問題数より増やす又は時間を長くしてみましょう。

「休日は時間があるからやらないとなんか罪悪感が…」
と思うかもしれませんが欲張らなくていいです。

平日より少し長くやってみるくらいで十分です。
目標は2・3週目で毎日1時間の勉強を慣れさせるように調整してみてください。

トラブルで習慣化が崩れたら?

勉強を続けていくとルーティンが乱れることも起きたりします。

  • 急な残業
  • 遊びの誘い

このような想定外な出来事が起きたり、
目標を上げたことで「やりたくないな~」と感じた場合は
少し低めのレベルのルールも作っておいてください。

※レベルは下げても絶対に0にはしないことがポイントです。

さらに、「本当にこんなのんびり勉強してていいのか?」と不安になるかもしれませんが、
実際に続けてみないと問題を解く時間がどれくらい必要なのか、勉強でどれくらい自分がストレスを感じるのかもわかりません。

この時期は勉強の成果を上げることよりも、トラブル対応用のルールを作ったり、問題を解くのに必要な時間などデータを集めながら“脳を慣れさせる時期”と割り切って継続してみましょう。

thenの行動の後にルールを追加する

勉強を始める前、先週決めたルールのIf条件のあといつもなら何をしていましたか?
2,3週目はそれをルールに追加してください。

例えば、「仕事から帰ったら⇒お風呂に入っていた」という方は
①仕事を終えて家に帰ったら、勉強机に向かい勉強をしてからお風呂に入る

休日は、「朝のルーティン後⇒掃除をしていた」という方は
②朝のルーティンの最後の行動を終えたら、勉強机に向かい勉強してから掃除をする

このようにいつもの行動の間に習慣化したい行動を挟んで、これを「1セット」として行動することで脳にインプットさせやすくします

慣れてきて習慣化できたような気がしているかもしれませんが、この時期はイレギュラーな出来事などにも対応できるように練習する時期です。

様子を見ながら徐々にレベルを上げていってください。

習慣化4週目

そろそろ勉強に慣れてきてもはや飽きてきてませんか?

勉強してもすぐには成果が出ない為、モチベーション維持が難しいかと思います。

この時期は普段の勉強を変化させてください。

  • カフェや図書館で勉強してみる
  • 新しい文房具を買う
  • ちょっと体を動かす

などなんでもいいです。
ここで飽きて諦めては3週間が無駄になってしまいます。
ちょっとした変化でいいので試してみてください。

1~3週目は習慣化させることが目的でしたが、飽きるほど慣れてきたこの時期は
スケジュールを立ててみましょう。

  • 使っている教材の問題数は全部で何問あるのか。
  • その問題集を何周解きたいのか。

ここから自分が1日に解きたい問題数を出します。
この3週間で何問解くのにどれくらい時間がかかったか、ある程度把握できてきたころかと思います。

「今のペースで1日どれくらい問題を解けるか?」
「ペースアップは必要か?」

など1日の目標勉強時間と目標問題数をざっくり確認してください。
(勉強を続けていけば自然とペースアップします。やりながら調整していけばいいのでここではざっくり決めます。)

また、この時期に模試も受けてみてください。
いい気分転換にもなります。

時間が合えば資格学校が開催している模試を会場で受けてみましょう。
試験時間の感覚や、どのような問題が出題されるかを把握をし、敵を知りましょう。

開催時期が合わなければ建築技術教育普及センターの過去問を解いてみましょう。
このとき受けた模試の点数は目安程度に思っておけばいいかと思います。

後々自分がレベルアップしたことを実感するために今のレベルを知ることは重要ですが、範囲が広い一級建築士の試験では劇的な成果が出るのは試験が近づいたころだと思います。

この時期の点数は、勉強開始初期のモチベーション維持には使えないでしょう。

ちなみに…

この習慣化テクニックは勉強以外でも使うことが出来ます。

勉強しようとすると「そもそも生活リズム直さないと!!」という段階からスタートしないといけない方もいるかと思います。
生活リズムを整える場合、勉強よりも時間がかかります。(3か月程度らしいです。)

しかし、やり方は同じです。
①レベルを下げてとにかく続ける⇒②少しレベルを上げながら調整していく⇒③ちょっとした変化で飽きないようにする

この流れを勉強よりも各フェーズの期間を長めに設定して進めてみてください。

私自身は、一級建築士の勉強のとき比較的短期間の勉強で「締め切り効果」に期待してほぼアドレナリンで乗り切りましたが、想像以上に辛かったし、正直「ちょっとでも残業増えたら試験までに間に合わないな」とも思いながら勉強していました。

健康面でもギリギリなところだったと思いますし、かなり太りました。(戻すのも苦労しました。。。)

今回紹介したやり方は、最近、私自身も普段の生活に取り入れ、運動や睡眠習慣をつけるようにしています。
できれば一級建築士の勉強前に知りたかったものですが。

慣れると当たり前になってくるので、是非試してみてください。

(スポンサーリンク)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

このサイトを運営している人

R元年一級建築士学科試験に「合格物語(合格ロケットの旧版)」を使って”独学”で114/125点を獲得し、製図試験はTACに通い合格しています。
YouTudeで一級建築士学科試験の「構造」に関する情報を配信しています。
趣味が筋トレなので健康、筋トレに関してもBLOGで発信していこうと思ってます。

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次